設計補助ツールの作成

設計補助ツールは実は配布の問題が大きい。一度公開してもバグがあって直したり、機能を追加したが周知が足りず再ダウンロードしてもらえなかったり。色々試した結果、エクセルアドインで公開するのが一番楽であることがわかった。
アドインを一度設定したPCは、エクセル起動時に必ず読みにいく。アドインをNAS上においてしまえば、ファイルを更新するだけで全てのPCに適用できる。またjw_cad使っている多くの人は「Excel to jw_win」というエクセルからjw_cadに表をコピペできるアドインを利用しているため、便乗するとなお良い。

Excel to jw_winに便乗

アドインは読み込む時に若干時間がかかるが、このアドインを利用している人にとっては日常茶飯事なので気にならない。
またこのアドインは若干古くメニューバーが機能しない(ことがある?)。.xlaファイルから.xlamファイルに書き換えて、以下のようにリボンをカスタマイズして「CopyToJww」「CopyToJww設定」関数の呼び出しをリボンメニューに設定した方が確実。このアドインはjw_cadの設定を引っ張ってきてくれるなど、使えるのでこれをベースに少しずつ機能を追加していくのがベターと思う。
<?xml version="1.0" encoding="shift_jis"?>
<customUI xmlns="http://schemas.microsoft.com/office/2006/01/customui">
  <ribbon>
    <tabs>
      <tab id="tabEGO" label="EGO">
        <group id="grpXtoJW" label="ExcelToJwcad" imageMso="MacroConvertMacrosToVisualBasic">
          <button id="btnCopyToJww" label="コピー" 
            size="large" imageMso="SetStartPage"
            onAction="'CopyToJww 1'" />
          <button id="btnSettings" label="設定" 
            size="large" imageMso="MenuView2"
            onAction="'CopyToJww設定 1'" />
        </group>
      </tab>
    </tabs>
  </ribbon>
</customUI>

jw_cadのメニューにした

jw_cadに見えるが、赤の部分はエクセルのマクロで作ったカスタムメニューである。先日、AI開発日記の記事で紹介した「ブロック図形の回転」「ブロック図形の交換」などはこのメニューから行う。このツールでできること(できる予定のこと)は以下のリストを参照。
ego.jpg

表示切替 - メニューに紐付いたExcelを表示/非表示。jw_cadを前面にする時に。
× - メニュー機能の終了
部屋囲い - jw_cadから部屋情報をDBに読み込む時に、部屋の境界と認識する線色指定
管 配線 - 配管・配線入出力時に使用する線色指定
A3,A1,PDF - jw_cadの印刷設定処理をワンクリックでエミュレート
道,市 - 単価表に存在する品目リストを確認
金額 - 経費計算ツール
管 - 電線管サイズ、プルボックスサイズ計算ツール
掘 - 地中管路、ハンドホール、掘削幅、電柱などの掘削幅計算ツール
負荷 - eco労使に電灯負荷表シートを挿入する
BL回,BL交 - ブロック図形を回転・入替する
シンボル - 部屋情報を基にシンボルをプロットする
配線 - jw_cadデータを基に配線を出力する
凡例 - jw_cadデータを基に凡例を出力する
照明表 - 開いているeco労使を基に照明器具表を出力する
盤図 - 開いているeco労使を基に分電盤図、制御盤図を出力する
姿図 - DBから姿図を読込み出力する
部屋R - jw_cadデータを基に部屋情報をDBに読込む
押印 - 指定した名前の電子印を作成し出力する
文字R - 複数のjwwファイルの指定レイヤから文字を読込み、一括編集する
L複製 - 指定したjwwファイルの任意のレイヤを、別のjwwに一括複製する。
部品F - jw_cad部品ファイルを指定条件で作成する
変形F - jw_cad記号変形ファイルを指定条件で作成する

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